自分の葬儀は無宗教形式の家族葬で行なって欲しいとのお母様の遺言と、お花が大好きな母だったのでお花をいっぱいに飾って欲しいとの喪主様ご夫妻の意向を、事前打合せの段階でお伺いいたしました。
無宗教形式のセレモニーの場合、1日目と2日目の式の内容が重複する事が多い為、1日目は会場に移動後、納棺の儀~集合写真撮影~ご会食というスケジュールを組み、故人と寄り添うお時間を大切にし2日目にお別れ会としてセレモニーを行う「ワンディセレモニー」をご提案、花祭壇はやさしいピンク・白をメインカラーに、軽やかなオレンジをアクセントとしたお花畑のようなデザインと、お棺全体をお花で囲んだ「フェアリーガーデン」をご提案いたしました。
祭壇前に想い出コーナーを設け、たくさんのご友人とご一緒のお写真や踊りをなさっていた頃のお写真などを展示いたしました。また、ご趣味が彫刻というお母様の素敵なお品の数々もお飾りいたしました。
1日目のご会食の時は、想い出コーナーをご覧になった皆様が懐かしそうにお元気だった頃のお母様のお話をされておりました。
2日目のお別れ会では、献奏の一曲にお母様の大好きな美空ひばりの「愛燦々」をご参列の皆様全員聞き入っておりました。その後、心温まるお孫さんからのお別れの言葉をいただき、お一人お一人が心の中で思いを伝えながらの献花を手向けられました。
お別れの時は、「川の流れのように」の流れる中、皆様にお棺まわりのお花を全てお入れいただきました。踊りにご愛用されていた着物と扇子、そして色とりどりのたくさんのお花に包まれたお母様は、とても穏やかなお顔をなさっておりました。