事前に打合せをさせていただき、会葬人数は約10数名、宗教色を出さずセレモニーを行わない形式が希望と伺っておりました。1日目~ご会食、2日目~お別れ・ご出棺という、シンプルながら心のこもった葬送のかたちをご提案させていただきました。
花祭壇は、無宗教式の際ご好評いただいている、お棺をお花で囲むお花畑スタイルの「フェアリーガーデン」に、女性らしさあふれる洋風スタイルアレンジを4基配置し、左右の空間をより素敵に演出いたしました。
お集まりの皆様が、いつでも故人のお顔をご覧いただけるよう、お棺の扉を開けさせていただきました。淡いピンクとホワイトをメインカラーに、若干のパープルをアクセントとした色とりどりのお花に包まれた故人のお顔は、やさしく微笑んでいるかのようでした。
花祭壇の横には、故人がご趣味で制作されたパッチワークの作品や、数々のお写真を展示した想い出コーナーを設置いたしました。
式場入口に案内板イーゼルとキャンドルを装飾し、受付に一輪ざしのお花とキャンドルを装飾することで、式場全体をやさしくやわらかいイメージに演出いたしました。
1日目は、ご自宅にいるかのような落ち着いた雰囲気の中、親しかった方々でたくさんの想い出を語らいながらのご会食がはじまりました。故人のご兄弟様からの想い出話に、皆様が懐かしげに耳を傾けられておりました。
2日目のお別れでは、故人のお好きな音楽を聴きながら、想い出のお品とたくさんのお花をお棺にお納めいただきました。皆様が想い想いに、これまでの感謝の気持ちを伝えておられました。外の雪が止み陽が差し込む中、ご出棺となりました。
最初は寂しくならないか、簡素過ぎないだろうか心配しましたが、事前打合せをさせていただくうちに何の心配もなくなりました。また、事務的な冷たさが全くなく、本当に心のこもった対応をしていただき、感謝しております。おかげさまで、簡素な中にも優しさ、温かさ、そして美しい、とても素晴らしい葬儀となりました。皆様に、「素晴らしいお見送りですね」「お母様もお喜びでしょう」「私達もこうしたい」と、沢山のお褒めをいただきました。これも担当の方の温かいお心のおかげと、心から感謝しお礼申し上げます。