ご家族を中心とした無宗教式のお別れの会を、1日目セレモニー2日目花入れ・お別れの儀というスケジュールのもと、1日葬スタイルで行いました。かねてより、数回にわたり長女様と事前相談を行っておりました。セレモニーの進行から内容まで細部にわたってこだわりをお持ちで、ご家族の想いを最大限反映させいただきながらのお手伝いとなりました。
故人が生前お仕事で着用されていたジャンパーと、感謝状や賞状を祭壇に組込ませ、故人らしさをより一層演出した花祭壇をデザインいたしました。
故人は誠実で真面目なお人柄、とても温厚な性格と伺っておりましたが、遺影のお写真からすぐに感じとることができました。背景には黒のジョーゼットを使用することで、男性らしさ故人らしさがより際立ちました。
仏教葬の場合お寺様の読経がありますが、無宗教葬にはそれがありません。この度は、開会から閉会まで音楽奏者による生演奏で、お別れセレモニーを演出いたしました。まずは黙祷のもと故人を偲び、献奏では讃美歌をはじめとした数曲を故人に捧げました。
会場に生演奏が流れる中、司会者より故人の経歴のご紹介と、思い出のお写真を編集したスライドを上映し、これまでの故人の足跡やご功績を偲びました。故人の一生涯を今一度思い出される、本当に心温まる空間となりました。
献花では、花祭壇とあわせた白とピンクのカーネーションをご用意いたしました。ご参会の皆様が、これまでの感謝の気持ちを一輪のお花に託し、故人に手向けられました。
ご家族が故人の為に故人らしさを最優先に考え、そして、しっかりとカタチとなったお別れの会は滞りなく終了し、その後のご会食の場ではたくさんの思い出を語らいながら、最後の夜をお過ごしいただきました。翌日は、ごく少人数でゆっくりとお別れ・お花入れをいたしました。たくさんのお花とご愛用のジャンパーを棺に納め、そしてお好きな日本酒を故人に捧げ、秋晴れの空の下ご出棺となりました。