一日葬のメリット・デメリット

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一日葬とは何か?

 葬儀はもともと、火葬の当日に行われる告別式と、その前日に行われる儀式である「通夜」の2日間にわたって行われていました。ところが、近年は生活や地域社会との関わりの変化によって通夜を行わない形式の葬儀が増えてきました。それが「一日葬」です。

通夜を行わないこと以外は、通夜を行う葬儀と異なる部分はありません。
参列者の範囲が狭い「家族葬」や宗教儀式を伴わない「無宗教葬」を行う場合に一日葬が選ばれることが多くあります。

■家族葬との違い
そもそも○○葬という名前は葬儀社が独自につけているものであり、厳密な違いはありません。葬儀社によってプランなどに含まれる内容が変わってまいりますので、くわしくは葬儀社におたずねください。

家族葬と一日葬はその特徴が異なります。
家族葬は「一般葬」に対して葬儀にお呼びする人に直接お声がけをする形式を言います。
一般葬は広く訃報を出し、それを見て葬儀に参列したい人が参列します。そのため傾向として、家族葬は規模が小さくなり一般葬は規模が大きくなることが多くなります。

一日葬は、通夜を行わない葬儀のことです。
一日葬で家族葬ということもあれば、一日葬で一般葬ということもあります。
ただし、後述しますが、参列者が多く見込まれる場合は通夜を行った方がよい場合もあります。

■一日葬の相場
2024年の調査によると、
2022年3月~2024年3月に日本全国で行われた一日葬の平均費用は87.5万円だそうです。

費用には
・式場使用料
・火葬場利用料
・花祭壇
・棺
・装花
・搬送費
など、葬儀を行うための一式が含まれています。
(「第6回お葬式に関する全国調査」
月刊終活 2024年8月号 / 株式会社鎌倉新書 掲載)

日比谷花壇のお葬式では77万円からご案内しております。
(式場や火葬場への支払い金額を除く)
くわしくは一日葬のページをご覧ください。
一日葬|日比谷花壇のお葬式>>

一日葬のメリット

 故人さまが高齢で社会的なつながりが少なくなり、参列者が限られる場合は一日葬が最適です。通夜を行っても、通夜と告別式で同じような人が参列する…という場合は、無理に通夜を行う必要はありません。一日葬でリラックスした状態の中お別れするという選択肢があります。

■精神的・体力的な負担を減らすことができる
通夜を行わず、告別式のみで葬儀を追えることができるため、負担を大きく減らすことができます。
葬儀といえば、家族が亡くなってから悲しむ暇もなく打ち合わせが始まり、あまり会ったことのない参列者のおもてなしをしたり宗教者に挨拶をしたり、と精神的に負担の多い行事です。大切な人との最後の別れだからこそ、ゆっくりと心の底からお別れをしたい場合は、一日葬がおすすめです。

また、ご家族に高齢な方やお身体が不自由な方がいらっしゃる場合も一日葬がおすすめです。告別式だけで葬儀を終えられるので、時間の拘束が短く、移動などに気を遣うタイミングも自然と減ります。

■参列者にかかわる費用は削減することができる
費用を一部抑えることができます。
通夜を行うと、その分参列者が増えます。参列者の人数と比例する費用は
・返礼品
・お料理
です。通夜を行わなければ通夜振る舞い(通夜のあとの食事)がないのでその分の費用を抑えることができます。

■時間の拘束が短い
先述したように葬儀にかかる時間が短くなるため、近しいご親族の方やご家族の方も時間の余裕をもってお別れをすることができます。通夜を行うと、遠方からお越しになる方は宿泊の必要があり、参列者にも経済的な負担をかけてしまいます。一日葬なら、宿泊を伴わずに葬儀に参列することも可能です。

本来通夜を行う時間にも、セレモニーを行わずに近しいご関係の方だけで故人さまと面会をしたり、お食事を召し上がったりとゆったりとご家族の時間をお過ごしいただけます。

一日葬のデメリット

 ■参列者が多い場合は葬儀が終わらない可能性がある
通夜はある程度人数が多くても最後までご焼香いただけますし、故人さまとご対面いただけます。一方で告別式は火葬場の予約の時間に合わせて行われます。想定以上に参列者がいらした場合、終わらなかった方のご焼香が出棺の後に行われる場合もあります。
多くの方の参列が見込まれる場合は通夜を行うか、葬儀は一日の家族葬に限定したうえで後日お別れの会などを行うことをおすすめいたします。 

■都合のつかない人がいる
通夜はもともと、肉体とともに過ごす最後の夜という意味があり、仏教において宗教的な行事がありました。現代においては、葬儀に参列したいがどうしても夜しか都合がつかない、というような方に参列していただく機会という意味合いも強くなっています。
故人さまのお知り合いやご友人にお仕事関係の方が多い場合や、参列者の中に学生がいる場合、参列者が多く見込まれる場合などは通夜を行った方が多くの方が悔いなくお別れをすることができます。

■親族や菩提寺に説明する必要がある
菩提寺(先祖代々の墓がある寺)によっては、通夜を行わない葬儀を認めない場合や、菩提寺にお願いする時には通夜を必ず行うという場合があります。菩提寺への相談なしに葬儀の形式を決めてしまうと、菩提寺へ納骨できないこともありますので、必ず確認して下さい。

また、ご親族の中には伝統的な葬儀の儀式を重視している方もいらっしゃるかもしれません。
一日葬にしたい事情があるのであれば、その理由を説明できるようにしておくことも必要です。思わぬ親族間のトラブルを防ぐためにも、葬儀についてお知らせする際にお話ししておくとよいでしょう。

一日葬の注意する点

■式場の使用料は2日分
費用が抑えられるという側面もありますが、式場に支払う施設の使用料は変わりません。通夜を行わなくても、お棺のご安置や装飾のために前日から使用するため、式場の使用料は二日分になることがほとんどです。
葬儀場の使用料はウェブサイトの価格表示に含まれていない場合が多いので、詳細な金額については必ず担当者や事前相談員におたずねください。

■菩提寺への確認
前述したように、菩提寺によっては一日葬などの形式を認めていない場合があります。
(※一日葬だけでなく直葬も認めていない場合もあります)
葬儀の形式を決めてしまってから菩提寺に依頼し、あとから一日葬が認められなかった、となると大変です。一日葬の希望や予定がある場合には早めに菩提寺へ相談しておくとよいでしょう。

とはいえ、近年は宗教者の中でも理解が進み、一日葬を行う寺院も増えてきています。
また、特定の宗教の形式をとらない「無宗教葬」も近年選ばれ始めています。無宗教葬のほとんどは一日葬で行われています。無宗教形式もご一緒にご検討ください。

■無料の事前相談を行っておく
多くの葬儀社では無料で事前相談を行っています。
葬儀を行う前、ご心配なご家族が亡くなる前にあらかじめ葬儀について相談しておくサービスです。葬儀の流れや準備しておくことを聞いたり、詳細な見積もりを取ったりすることができます。
一日葬を希望しているときや、どのような形式を取ったらよいのかわからないけれど希望があるときは遠慮なく相談員にご相談ください。
日比谷花壇のお葬式では、事前相談の際には契約は伴いません。事前相談をしたからといって必ず日比谷花壇のお葬式をご利用いただく必要はありません。

十分な準備をしておけば、いざという時焦ることなくゆっくりと最後のお別れの時間を過ごすことができます。
事前相談についてはこちらのページもご覧ください。
事前相談|日比谷花壇のお葬式>>

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この記事を書いた⼈

日比谷花壇のお葬式 コラム編集部

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